近いよ

アフリカのお話
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若い頃のコンゴ民の奥地での思い出である

「家に遊びにおいでよ。近いよ」

現地のご婦人から誘われた

「近かったら、行ってみようか」

私と中米のシスターアンナは、ご婦人と一緒に歩きだした

15分ほど歩いた

「もう少しです」

30分ほど歩いた

「もうすぐです」

45分ほど歩いた

「本当にもうすぐです」

一時間歩いた。

日没が近い

彼女の家に着かないまま引き返した

森の中は薄暗くなっていた

私たちは、無言で泣き出しそうになりながら小走で急いだ

誰とも会わず、何も聞こえず、不気味だった

野獣が出るかもしれない

盗賊が出るかもしれない

私は、怯えていた

アンナの顔は引きつっていた

修道院に着いたとき、あたりは真っ暗だった

年老いたシスターが、外で私たちを待っていた

シスターを見た途端、涙が溢れた

シスターから叱られたと思うが、思い出せない

この時、「アフリカの人の近い」と私の感覚の違いを思い知らされた

***

アフリカ友の会サポーター

AVEC AFRIQUE

オンラインショップの運営やnote配信などアフリカ友の会広報を行なっています。

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